ジュウガツザクラ
そろそろ秋も深まって、落ち葉の季節になり、命の気配が消えると咲き始める桜があるそうです。
タイトルの「ジュウガツザクラ」
10月に咲き始めて、2月いっぱいまで、細々と咲き続けるそうです。といつもの公園に書いてありました。
3月の温かくなった頃に一斉に桜が咲くとそれはそれで、生き返った気分になりますが、
ひっそりと、寒さの底の時期に耐え忍んで花を咲かせる桜に、自分自身を重ねてうるっと来てしまいました。
それから、いつもの猫を見ながら松任谷由実さんの「春よ、来い」を聴きました。
冬は、春を焦がれて耐える時期。そう考えれば、命の気配は消えたように見えて、きっと木も花も猫も、本当はじっと寒くて暗い冬を耐えてるんだなあと、それもまた、命の力強さだなあ、と、寒空の下、身に芯を一本通したつもりで身を強張らせながら思ったのでした。
でもほんとはすき焼き食べたい。
ま