まめのゆめ
まめしばたんは元教員です。
小学校に配属されて務めているときにうつになってしまったのですが、
本当は中学校の理科が専門です。
もっと言うと、大学では分子生物学、さらに言うと生物と化学の間みたいなことをやっていました。
高校の教員になってもよかったんだけどね・・・。
秋になって、合唱コンクールだなあなんて思ってました。
もし、まだ教員を続けていて、クラス(中学三年生)を持っていたら。
いつかもしクラスの生徒たちがやってもいいと言ってくれたなら皆で、レ・ミゼラブルの「民衆の唄」を歌いたかった。
いや、まめクラスは素直で優しい子がたくさんいるから(これはどのクラスを持ってもいつもうちのクラスの子たち最高だって思ってる)歌いたいって言ったらしぶしぶ付き合ってくれたかもしれない。
それできっとまめは生徒よりも熱くなっちゃって「ここは、ハモると迫力がでて超かっこいいんだ!」とか「今のすっげえええよかった!!!超ベリベリベリーグッドだよ!!!」なんて大声出しちゃって、生徒たちに苦笑いされるんだ。でも、たのしーんだ。
結果は関係なく、大きな声で一生懸命歌う生徒の姿を見たかったな。それでさ、舞台袖できっとまめは泣いてしまうんだ。で、クラスのムードメーカー的な女子に「せんせーが泣いてるwwwwww」とか、からかわれちゃってさ。繊細な中学生、戸惑わせちゃってごめんね。そうだよ。せんせーはだっせーんです。人間はいつまでもだっせー生き物なんだよ!とか吠えるかもしれない。でも、まめせんせーは嬉しい。
もう、その夢が叶うことは一生ないんだけどね。
まめせんせーは死にました。
教師として死にました。
ああ.…一度くらいは自分のクラスの生徒たちの合唱コンクールが見たかったな。
これじゃ、死んでも死にきれないよ。
成仏してない教員としての魂が地縛霊のように彷徨うまめせんせーなのでした。
夜になると、体育館の舞台袖からすすり泣きが聞こえるらしいよ、なんてね。
ま